2021/04/27 12:19



骨董というコアな分野の品は、歴史的な価値と相応の価格で取引きされている

骨董にしろ古道具にしろ実用品として使うものもあるが、どちらかというと嗜好品として購入されていることが多い

その中で実際にモノと向き合い、購入者の美意識フィルターを通して購入を決断している方がどれくらいいるのだろうか


古道具の坂田さんによる言葉

「僕たちは美術や骨董という、日常生活から少し離れたものに対する時、使い慣れた一人一人のモノサシを放り出し、西洋の人たちの美術史や、昔の日本のお茶人の美意識に頼りきってきたようだ」


この言葉から思うこととして、

欲しいもの、買いたいものに対して、"自身の"「本当の気持ち」が何%を占めているか

ということ

つまり、それは購入するモノに対して作家性やブランド力の付加価値があることが購入する為の基準となってやしないか

とも言えます



POLKUが取り扱うジャンルは、価値があってない様なモノ

(写真は、経年変化した型紙)


これらにお金を払ってでも欲しいというお客様は少なからず、POLKUのファンになってくれている、

もしくは、ご自身の美意識として確立したフィルターを持っており、前述した「本当の気持ち」が購買欲の大半を占めていると、僕は思うのです

また、価値と価格に関する視点で見たときに、欲しいけど予算オーバーで買えないという意見がある

これは、手が届く範囲の金額だとしても価格と照らし合わせて迷う=手に入れる必要があるという気持ちが充分に足りていない、という結果だと思うのです(あまりにも高額で金銭的持ち合わせがない場合は除き)

買うからには長く使って、生活を豊かにしてくれる、寄り添ってくれるモノが身の回りに増えた方が幸せですから


作家性、ブランド力という、外的価値観を放り出して、モノと対話して選ぶことは刺激的で楽しいこと


もしPOLKUの商品と向き合うことがあれば、ご自身のフィルターを通して、

良い悪い、高い安い、欲しい欲しくない

そういう作業を純粋に楽しんでいただきたい


埋もれていたご自身の根底にある美意識を再発見できるかもしれませんね


2021.4.27

POLKU