2022/09/08 18:54



5月に行った展示販売会について。
長野県須坂市にある喫茶 アウヱル燈で9日間の展示を行いました。
こちらは古道具そらしまの店主 高島さんがオーナーであり、
実店舗は店長である牛場さんとスタッフの方々が運営されています。

さて、今回の展示会はPOLKUが閉店し、長野を去るというタイミングで高島さんから喫茶を使った
展示開催の提案から始まりました。個人的にポルクと関わりのない既存の空間にオブジェを置いて
スタイリングすることに興味があったので、ひとつ返事で今回のお話を受けました。
また、ポルクを始動する前からお世話になっていた高島さんのもとで何かできることが
僕自身にとってもとても嬉しい話でした。

会場となったアウヱル燈は、天井高で暗がりの店内にぽつりぽつりと白熱球の明かりがある空間であり
静寂の広がる時間の流れが緩やかだと感じる場所。
お客さまも少人数でゆっくりした時間を味わったり、読書する方が多いという印象でした。
そんな空間だからこそ、溶け込んだように調和できるオブジェを設えること。そして、ふと目に入ったときに
”あれなんだろう” ”なにかおもしろいぞ” 
そう興味を持っていただける様な、ワクワク感じることができる展示になることを想像していました。

そんな想いの中、展示会はとても実りのあるものとなりました。
アウヱル燈のお店の空気感とポルクライクのモノの親和性が高く、空間として違和感のないスタイリングができたと思います。

全体的に暗がりなので窓際の明るい箇所に素材を楽しめるモノを飾り、暗い箇所には造形的に楽しめるものを配置して
視覚の楽しみ方を使い分けてみました。
高さもある空間なので、視点が横に動くだけでなく、縦にも広がるように上下の配置も意識。
場所によっては少し変化を加えたオブジェも織り交ぜることで空気感の違いも作り込みました。

オブジェ・古物を販売するポルクですが、それはあくまでもインテリアピースの一つです。
そのモノが空間に設えるときに心地よくディスプレイされた様子をこの空間で体感できるキッカケを
作れたのではないかと思います。

僕はモノを単体として評価して発信することも楽しいですが、そのモノがいかに心地よく空間に存在して
空間自体が楽しい場所となるか、高揚できるかを意識しています。(参照:空間を楽しませる屋
だからこそ、自分がモノを室内でディスプレイするときに、お客さまのつくる空間でも違和感なく楽しめるかを
紐解きたい気持ちがあります。
(空間に合う、合わないについてのお話は今後にじっくり記事にしたいと思います)

会期はお休みも含めて9日間、計50点ほどのオブジェの展示でした。
お気に入りのポルクライクのオブジェもたくさん旅立ち。
また各々が新たな空間で輝き続けることを楽しみにしています。

短い期間ながら新鮮で面白い体験ができました、また次回 他の場所で展示したいと思います。

喫茶 アウヱル燈 営業:月 火 水 土 日 13:00-19:00
古道具そらしま 営業:毎月第1土曜日〜金曜日(10:00-18:00)までの連続した7日間のみ
(2店舗は車で10分の移動距離、そらしまの営業日に合わせた来店がおすすめです)